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ダニスコジャパンがニューノーマルにおける消費行動の変化を分析

 ダニスコジャパンは、プロテインニュートリション事務局主催による「プロテインWebinar in New Normal ~コロナ禍における新たな消費者トレンドとプロテイン食品の動向~」と題したウェビナーを、2020年12月~2021年1月にかけて全3回にわたり開催している。
 新型コロナウイルスの流行が世界中の消費者の消費行動や生活スタイルに大きな影響を及ぼしており、特に、外出自粛やリモートワークが増えるなか、運動不足による肥満や筋力低下は、社会現象として各種メディアにも頻繁に取り上げられている。そうしたなか、BtoB向け食品素材・食品添加物のグローバルリーディングカンパニーである同社は、独自の消費者調査結果によってあぶり出された最新のニーズから、ニューノーマルにおいて運動の重要性が一層高まることで、プロテイン食品にも注目が集まると考えている。そこで、同ウェビナーでは、マーケティングの観点に加え、ニュートリション&サイエンスの観点からも、ニューノーマルにおける今後のプロテイン食品の動向を解説する。
第1回となる「マーケティングパート」の講演は、12月22日に行われた。
 まず、ゲスト講師として、新聞・テレビ等でコメンテーターも務めるマーケティングライターの牛窪恵氏が登壇し、新しい生活様式からみる消費者ニーズの変化について解説した。牛窪氏は、コロナ禍によって「健康」「医療」「節約」「家中」への関心が高まっていることを報告。一方で、「美容」「ファッション」「旅行」などへの興味は落ち込んでいると指摘した。また、「美容」についても、メイクアップ関連への関心は低下しているものの、スキンケアやダイエットについてはニーズが拡大しているという。
今後、ますますコロナによる健康ニーズは高まっていくと予想され、地元応援志向、田舎暮らし志向の高まりによる「先祖返り消費」や、自分や家族の身を守るための「お守り消費」などの“コロナ消費”が加速していくと考えられる。
牛窪氏はこうした消費活動の変化について、「ニューノーマルにおいて、実は今、人間が経済原則のなかで忘れてきたものを取り戻しつつある。自分自身の幸せや健康を大事にしながら、人間の根源的な幸せを考えるきっかけとしてほしい」と、講演を締めくくった。