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かどや製油は家庭用、業務用の減少を北米向け輸出がカバー

 かどや製油は11月25日、東京・中央区の野村證券日本橋本社で2020年3月期第2四半期決算説明会を開催した。
 当期の連結業績は、売上高174億9,000万円(前期比0.5%増)、営業利益22億2,900万円(同23.3%減)、経常利益22億7,400万円(同24.9%減)、四半期純利益15億5,600万円(同25.8%減)となり、増収減益だった。
 カテゴリー別の売上げをみると、ゴマ油の販売は前期比0.6%増加した。値上げの影響により、数量は落ち込んだものの、販売単価は上昇。販売価格は家庭用0.4%減、業務用4.8%増だった。
 一方、輸出用については、値上げ前の駆け込み需要により、販売数量が16.9%増、販売価格1.8%増と伸長を示し、家庭用と業務用の減少をカバーした形だ。
 食品ゴマについては、0.6%増となった。家庭用は積極的な販促により大幅に拡大した。業務用は、値上げで一部ユーザー納入休止等があり、販売数量は減少したが、販売金額は伸長をみせた。
 2019年度下期の取り組みについて、久米敦司社長は、「家庭用は新価格の定着を見極めながら、販促を積極的に進め、数量の取り戻しを図っていきたい。また、濃口・純白はセット販売の提案等で伸長をめざす。業務用については2月から値上げを先行して行っているが、単価の維持を第一として、数量確保に務める。他社に取られた部分もあるので、年末にかけては卸店キャンペーンを実施して、数量の取り戻しを図りたい。輸出用に関しては、上期に17%数量で成長し、10~12月も順調に推移しているが、値上げ後の市場環境を注視しながら、必要に応じて販促を行っていく」などと強調した。