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東京油問屋市場が第119回起業祭

 東京油問屋市場は3月25日、東京・中央区のロイヤルパークホテルで第119回起業祭を開催した。同市場営業人や賛助会員、関係団体等から多数が出席し起業祭を祝った。
 第1部の式典では、はじめに館野洋一郎理事長が式辞を朗読し、続いて金田雅律副理事長が業界全体の繁栄を祈念して油締めを行った。
 引き続き第2部懇親パーティが開かれ、館野理事長が開宴にあたって挨拶し、「油脂が人々の貴重な栄養源であることは変わらない。最近は色々な経済状況の変化や食生活の多様化・高度化の時代になってきている。伝統を受け継ぎながら、未来に向かって新しい変化に対応していくことが大きな課題」とした上で、「来年120回目の起業祭を迎えるが、より一層、油の価値に重きを置きながら取り組んでいきたい」と語った。
 来賓挨拶を行った日本植物油協会の八馬史尚会長は119回起業祭の歴史の重みに敬意を表した上で、植物油業界について「足元の経済環境の厳しさは変わらず、特に若い世代を含めて将来に対する不安等からなかなか消費は上向かない。また、物流費の高騰、人件費の上昇といった問題が顕在化している」と述べ、こうした中で安定的に成長を続けていくために「価値を発信していくことと、事業構造のあり様についても日本植物油協会で検討を始めている。産業として安定的な成長を実現していく上でも、製配販の枠組みを越えて一体となって事業の成長を実現していきたい」と語った。