• 企業

日清オイリオグループが2014年歳暮ギフトを発表

 日清オイリオグループは10月3日に同本社で2014年歳暮期の日清オイリオギフトを発表するとともに、市場動向や販売方針などについて説明した。
 朝倉昌彦執行役員家庭用事業部長は、まず2014年中元期ギフトの市場動向を報告した。市場全体については「当社の独自調査によれば、2014年の中元期の市場規模は4,035億円と推計され、金額で前年比88%、件数では1億700万件強と前年比87%と大きく数値を落とす結果となった。一方で各種業界紙や百貨店・量販店のPOS実績を見ると、売り上げはもう少し良い結果が出ているところもあり、情報ソースによって差があると見ている。ただし、いずれについても今年の中元期は4月からの消費税増税もあり、商戦の出足自体が遅く、ギフト売場の客数減や贈り先件数の絞り込みによる影響があり、盛り上がりに欠けた商戦となった」と総括した。
 こうした中で、 14年中元期の食用油ギフトは、市場全体の販売動向を若干下回ったと推計されている。「件数だけを見ると市場全体にほぼ近い水準であったものの、金額では若干下回る結果になった」と朝倉部長。食用油ギフトの贈り先については、全体平均に比べ「その他親戚」「両親」「兄弟姉妹」といった近親に贈る割合が相対的に高くなっている。購買チャネルについては、スーパーの利用割合が58.5%と高く、次いでデパート(27.4%)となっている。実用性の高さが評価されている食用油ギフトは、身近なスーパーで購入される割合が高い。「市場全体ではデパートの利用割合が2013年の33.4%から32.4%に低下したのに比べて、食用油ギフトでは同25.0%から27.4%に増加している。デパートのチャネルが増えているのは、他のカテゴリーにはない食用油ギフトだけに見られる結果であった」という。
 同社の中元期の販売実績は、食用油・調味料ギフト市場全体並みの結果となった。オリーブ油を組み合わせたギフトセットの販売量が前年の1.5倍となり、販売構成比においても同社全体の2割に達した。中でも「ボスコギフトセット BG-30」は同社の出荷ランキングで1位になり、他社からの流入率も最も高かったという。「デパートチャネルの利用割合が拡大しているが、割引率よりも商品が持つ価値が支持されて、オリーブ油ギフトは拡大している。一方で、従来型の食用油ギフトやバラエティ調味料ギフトの縮小とも無縁ではないと思っている」と朝倉部長は語った。

 2014年歳暮期の日清オイリオギフトは、高品質なオリーブ油を幅広く品揃えできる同社の強みを生かして、オリーブ油を詰め合わせたギフトの充実を図ったのが大きな特徴だ。歳暮期にはオリーブ油ギフトの販売構成比を3割まで高める狙いだ。
 オリーブ油のほかにも、特定保健用食品の健康オイル「ヘルシーリセッタ」「ヘルシーコレステ」や根強い人気の「日清べに花油」、ギフト限定で特別に開発した「日清謹製シリーズ」などを詰め合わせた豊富なラインナップで、多様化する顧客ニーズに応えていく。今期は食用油ギフトセット14品種45アイテム、バラエティギフト4品種14アイテムの合計18品種59アイテムで歳暮商戦に臨む。
 歳暮CMに登場する2014年企画を代表する商品が「ボスコオリーブオイル&ヘルシーオイルギフトセット」(BM-20、30、40、50)だ。ボスコとアソートするリセッタとべに花油に同シリーズ限定のコラボレーションデザインラベルを採用した。
 新商品は3品種5品。「ボスコプレミアムオリーブオイル&バラエティギフトセット」(BGV-30、50)は、「ボスコプレミアムエキストラバージンオリーブオイル」と、相性抜群のアンチョビフィレ、ちりめんじゃこオイルづけ、アヒージョ(BGV-50のみ)、ハーブソルト(同)を使い切りサイズのおしゃれな小瓶に入れて詰め合わせ、プレミアム感の高いギフトセットに仕上げた。「日清オリーブオイル&バラエティギフトセット」(OV-30、50)は、クセがなく色々な料理に使える「日清さらっと軽~いオリーブオイル」を詰め合わせ、日清オイリオブランドのギフトセットにもオリーブオイルを充実させ、従来型オイルギフトの新提案として企画した。「ボスコギフトセット」に加えて、「日清オイリオギフト」にもオリーブオイルを加え、2つのブランドのファンを掴みたいとの狙いだ。
 なお、今歳暮期のキャッチフレーズは「今年はちょっといいものを。」で、歳暮期の販売目標は前年比100%以上としている。