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雪印メグミルクは給食用牛乳の需要減を乗り切り営業利益が前年越え

 雪印メグミルクは11月9日、オンラインにて2021年3月期第2四半期決算説明会を開催した。
 冒頭、同社の新型コロナウイルスへの対応についての説明があった。西尾啓治取締役社長は、「今年4月から5月にかけて学校給食用牛乳の供給停止などにより生乳の余剰が問題となったが、バターや脱脂粉乳などの緊急増産対応により、生乳廃棄を回避できた。今後も酪農生産団体と協力し、商品供給の継続に努めたい」と述べた。
 こうした新型コロナウイルスの影響もあり、同社の2021年3月期第2四半期における連結業績結果は、売上高3,140億円(前年同期比100.8%)、営業利益110億円(同104.2%)となった。プラスの要因としては、巣ごもり需要による家庭用商品の販売増加、家庭でのメニューの広がりによる新規需要の拡大、在宅率の上昇によるECビジネスの好調、出張旅費等の経費の抑制などがあった。一方、マイナスの要因としては、外食・ホテル・土産用等の原料・業務用商品の売上減少、臨時休校による給食用牛乳の需要減少、営業活動の制約などを挙げた。
 通期での業績予想については、合計値の変更はなく、各セグメントの内訳を修正した。乳製品は売上高2,640億円(前回予想より70億円増)、営業利益133億円(同12億円増)で上方修正された一方で、飲料・デザートは売上高2,780億円(同50億円減)、営業利益38億円(同13億円減)となった。