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ボーソー油脂と和洋女子大学が産学連携レシピ第5弾
最優秀賞に「にぎやかバースデープレート」

 ボーソー油脂と和洋女子大学は9月18日、東京・大手町のKKRホテル東京で、今年で5年連続5回目となる両者の産学連携によるレシピ発表会・試食会を開催した。
 はじめに開会挨拶を行ったボーソー油脂の後藤正純専務は「この企画は平成26年以来、毎年実施しており、毎回テーマを決めて和洋女子大学で栄養学を選考する学生さんにレシピを考案頂いている。今年のテーマは“米油を使った お祝いのワンプレートレシピ”で、自由度が高い反面、ストーリーやシナリオを考えるのが難しいテーマだったのではないか。今年も試行錯誤を繰り返しながら、創意工夫を凝らした素晴らしいレシピが考案されたと思っている。コメ油については、3年前にテレビで取り上げられて以来、消費者にも認知されてきており、その市場は3年前の約10億円からもう60億円に迫る勢いで拡大している。ただ、誰もが知っている油ではないので、今後の認知度向上にむけて積極的に情報発信していきたい。その際の大きなポイントは、コメ油の持つ機能性と万能性と思っている。この産学連携はそれに資する重要な取り組みと考えている」と述べた。
 続いて、和洋女子大学家政学部健康栄養学科学部長の登坂三紀夫教授は「大学の中では、管理栄養士を目指す以上、健康や身体の状況、食品関係など色々と学生は勉強する。施設で働く管理栄養士さんと一緒に学外で現地実習もするが、なかなかこのように社会、市場の中でどのようなマーケティングが行われているのか実際に見ることは大学内ではなかなかできない。これからも続けてもらえるとありがたい」と語った。
 今回のレシピ開発には和洋女子大学から4グループ8名の学生が参加し、コメ油を使って、誕生日や入学祝いなど祝いの場を盛り上げる、おいしく華やかなワンプレートメニューの開発を1月下旬からスタートし、6月5日に最優秀賞、優秀賞を選定した。
 最優秀賞に選ばれたのは「みんなで楽しめる!にぎやかバースデープレート」を考案した黒木万梨及さん、古謝美紅さんのグループ。大人数で集まる賑やかなバースデーパーティを想定し、カップブーケサラダ、スタッフドパプリカ、カレーピラフ、サクッとフレンチトーストパフェの4品をワンプレートに盛り込んだ。ボーソー油脂営業第2部の高橋美奈子販売推進室長は選考理由について「ワンプレートの彩り、盛り付けが華やか。おしゃれできれい。コメ油の使い方も、ワンプレートの中で、ドレッシングやソース、ピラフ、フレンチトーストを揚げるといった色々なバリエーションがあって、コメ油の万能性を再現していた。特に、カップブーケサラダに添えたアールグレイ(紅茶)とコメ油を使ったドレッシングは香りが残って味もおいしく、審査員一同が驚いた」と講評した。また、優秀賞には、「味も見た目も食欲そそる!かんたんに誰でも作れるワンプレート」を考案した鈴木香帆さんと高梨真愛さんのグループが選ばれた。
 ボーソー油脂は、受賞レシピを掲載したPOPを付けた「米油」を9月下旬より出荷している。また、同社のホームページでは、参加したすべてのグループのレシピを公開するとともに、選考会までのレシピ開発の様子を紹介している。