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日清オイリオが“One More!”テーマに春のプレゼン
新たな需要・ソリューション・価値で様々な貢献

 日清オイリオグループは2月27日、パレスホテル東京で、量販店・卸店の部門長やバイヤーを中心とした主要取引先を対象に「春のプレゼンテーション」を開催した。3月1日に開催した大阪会場と合わせて昨年の約800人を上回る約1,050名を招き、「One More!」をテーマに、新たな需要とソリューション、価値による売上増や課題解決への貢献を提案した。
 ホームユースでは「かけるオイル」や「カジュアルギフト」等による新たな市場創造に向けた取り組みを紹介した。特に、かけるオイルで家庭用食用油市場を過去最大規模へと再拡大させることに力を入れている。家庭用食用油市場においてかけるオイルのカテゴリー金額規模は2013年上期(4~9月)には1~2%しかなかったが、サプリ的オイル人気に火がついた15年上期には20%を占めるようになり、今年度上期は3年前のブームを上回る推移を見せている。フレッシュキープボトルを採用した同社の「鮮度のオイルシリーズ」は市場の伸びの牽引役のひとつとなっている。
 “トマトにオリーブオイルをかけてこー!”と、「BOSCO×カゴメ」の特集ページを立ち上げ、カゴメとレシピ動画の共同配信を行い、オリーブオイルとトマトの関係を訴求することにより、かけるオイルの市場拡大を狙う。また、イタリアンフェアにおける「BOSCO」の提案を強める一方、「日清やさし~く香るエキストラバージンオリーブオイル」ではアボカドと豆腐のカプレーゼなど新しいメニュー提案にも取り組む。
 朝食メニューでは今春の新商品「日清マカダミアナッツオイル」を使ったライスサラダや、フルーツグラノーラなどを使用した簡単でヘルシーなメニューを訴求し、かけるオイルによる朝の新習慣定着に挑む。
 また、「日清ヘルシーごま香油」や「日清かけて香る純正ごま油」を使い、無限に食べられるくらいおいしいと話題の“無限メニュー”を会場内のOilliOキッチンで実演してみせた。一方、健康性への関心から食用油市場に定着したアマニ油をさらに手軽に使いたいという声に応えて、この春「日清アマニ油ドレッシング」シリーズ3種を発売しており、<コク和風>を使ったローストポークの彩り野菜巻きを紹介した。
 なお、ギフト商品については、カジュアルギフトの提案を強化していく考えだ。
 業務用においては、「人手不足への対応」や「調理品の品質アップ」等、新たなソリューションによるバックヤードの課題解決に力を入れている。「炊飯油(チルド米飯用)を使用して時間が経ってもボソボソしないよう長持ち性を高められる提案や、油切れが良い「日清吸油が少ないフライオイル」で揚げた天ぷらをフライヤーで再油調することで出来たて天重が作れる簡単オペレーションの実演を行った。
 インストアベーカリー向けでは、「日清ベーカリーフライオイル」を使ったサラダチキンカツサンドや、グループ企業の大東ココアの「ショコラプードル バニーユ/ブランシュ」を使ったチョコレートドリンクで、イートインコーナーの差別化を訴求した。
 ウェルネス関連では、MCTのブランド化、サッカーの長友佑都選手を起用した機能広報と連動して新たな価値を市場に浸透させていく考え。高齢者食や介護食とMCTの組み合わせで新たな需要を喚起するとともに、「MCT CHARGEゼリー」などで運動関連需要を育成していく。