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ライオンが洗濯の楽ワザをテーマにセミナー実施
新「トップ スーパーNANOX」で塗布放置洗浄を提案

 ライオンは12月6日、東京・江戸川区の同社研究開発本部コミュニケーションセンターにおいて報道関係者を対象に「お洗濯情報セミナー」を開催した。
 セミナーでははじめに同社お洗濯マイスターの山縣義文氏が最高難度の汚れまで落とす「お洗濯の楽ワザ」と題して、衣類に付着する汚れの種類や、肌着に付いた汚れの成分と構成比、洗濯を取り巻く環境の変化を説明した上で、3つの汚れを落としやすくする楽ワザを紹介した。
 通常の洗濯では汚れが落ちにくい場合、黒ずみや黄ばみ、汗のにおいといった衣類全体や広範囲な汚れには、洗剤と漂白剤を合わせた洗剤液につけおく「つけおき洗い」を、また日常のエリそで汚れや食べ物のシミ、化粧品汚れなど部分的な汚れには、汚れに液体洗剤を塗布して洗濯したり、落ちにくいときには漂白剤を併用した前処理を行うことを勧めた。一方、久々に出した衣類の黄ばみや、油性ペンのインク汚れ、半年着用し黒ずんだエリそで、時間のたった食べ物汚れのように、落とせるはずがないと諦めてしまう手強い汚れもある。そうした場合には新しい洗濯方法として、それらの汚れに液体洗剤を塗布して一晩放置してから通常通りに洗濯する「塗布放置洗浄」を提案した。
 同社ファブリックケア研究所の林貴広氏は、この塗布放置洗浄のメカニズムについて、時間とともに塗布した洗剤中の水分が蒸発して洗剤が濃くなり、しみついた汚れをぐんぐん溶かし出すためと解説した。塗布放置洗浄には、超コンパクト液体洗剤が効果的で、高濃度でも固まらない性質を持った植物由来の独自の界面活性剤MEEを活用した「トップ スーパーNANOX」のような超コンパクト液体洗剤が効果的だ。
 その「トップ スーパーNANOX」は、2月28日に改良新発売する。同社ファブリックケア事業部の廣岡茜氏が開発背景などを説明した。新たなマーケティングコンセプトとして、洗濯によって世の中からモッタイナイをなくしていくことを掲げ、衣類を格下げする原因となっている最高難度の汚れを先進の洗浄力で落とし、衣類を復活させることをNANOXは約束していくという。むやみに衣類を捨てずに済み、買い替える手間や時間を大事なことに回すことに繋がり、生活を変えたいという思いが込められている。そのために新たに手強い汚れを溶かし出す新成分を配合し、繊維へのダメージを抑えながら手強い汚れに高い効果を発揮する洗浄技術を確立しており、蓄積エリそで黒ずみの分散技術を高めた。塗布放置という新しい洗濯行動を積極的に提案していく考えだ。
 お洗濯マイスターである山縣氏が監修した人工知能・LINEチャットBOTを改良新発売に合わせて提供し、汚れを入力すると落とし方を即レスするサービスも開始する。
 一方、柔軟剤では1月31日に「ソフラン アロマリッチ」を改良新発売する。同社ファブリックケア事業部の安達理恵氏は、柔軟剤に対する2大ニーズは香りと消臭にあるが、女性の生き方や働き方が多様化する中で、柔軟剤の香りに対する意識として“自分のための香り”のニーズが高まっていると指摘する。そこで、現代女性に寄り添うブランドとしてリステージするため、奥深く上品な香りとの相性を追求した新アロマカプセルを新配合するとともに、現代女性の嗜好を捉え、新香調「フェアリー」を含め5つの香りをラインアップしたという。合わせて「ソフラン アロマリッチ香りのミスト」もパッケージデザインを刷新する。