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WWFジャパンがパーム油セミナー

 WWFジャパンは1月25日、東京・日本橋のTKR東京駅日本橋カンファレンスセンターにおいて、「WWFパーム油セミナー」を開催した。
 当日は、パーム油の持続可能性という観点から生産国の小規模農家の支援を中心に、マレーシアとインドネシアから関係者を招いて講演を行った。
 1題目の講演では、「森林破壊ゼロに向けて:パーム油におけるアプローチ」と題して、Wild Asiaのレザ・アズミ代表がマレーシア・サバ州におけるプロジェクトの内容を報告した。
 Wild Asiaは、マレーシアのNPO団体で、パーム油関連の活動は2004年に開始した。同国中の主要なパーム油生産地域で、地域別の支援ユニットの運営を行っており、同国の小規模農家とEU、日本など世界のマーケットとつなぐ役割を果たしている。また、Wild Asiaは、RSPOの認証を取得しており、同国におけるRSPO認証を取得した独立農家の最大ネットワークでもある。
 小規模生産者の支援については、管理のためのツールを提供し、認証をスムーズに取得する手段を与えている。認証取得の上で難しいのは記録の整備であり、「記録を付けるのは簡単でも実際にそれを運用していこうとすると課題がある」と指摘している。さらに、農薬や肥料の使用を削減しつつ生産性を高めることが生産者にとってコスト削減につながると指導していると説明した。