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昭和産業が2017年秋冬家庭用新商品を発表

昭和産業は8月2日、同本社において「2017年秋冬家庭用新商品および2017年歳暮・昭和ギフトセット新商品発表会」を開催した。
 発表会の冒頭、檜前慶一取締役専務執行役員が挨拶し、「昨年11月より急激な円安および原料穀物の上昇、また物流コストやエネルギーコストの上昇など原価全体が上がっており、売価についてはなかなか消費者の生活防衛意識等があり、当社を取り巻く環境が一段と厳しさを増している」との現状認識を示した。翌日発表した同社の今年度第1四半期の連結業績は、売上高582億7,900万円(前年比1.7%減)、営業利益19億300万円(同30.3%減)、経常利益23億7,900万円(同23.1%減)、四半期純利益15億7,200万円(同19.2%減)の減収減益となっている。
 また、檜前専務は業績目標に向けて鋭意努力するとともに、企業価値向上の一環として今年4月に「昭和産業健康宣言」を制定したことを明らかにした。「この健康宣言のキーワードは2つある。ひとつは、社員の健康ファーストの企業風土の醸成、2つめは働き方改革である。世の中全体が働き方改革を推進する中、社員の健康こそ当社の礎であり、社員1人1人がSHOWA魂を発揮し、健康で生き生きと働けるような会社を目指していきたい。社員の健康維持、健康増進が大きな経営課題のひとつと位置付け、全社的に環境整備や健康施策に真剣に取り組んでいく」と語った。
 続いて、食品部長の小河原賢二執行役員が挨拶し、「近年、少子高齢化の進行や世帯人数の減少、有職主婦の増加を背景に、消費者の食に対するニーズの多様化が進んでいる。その中、家庭用調理におけるニーズは依然として安心・安全、簡単・簡便、そして健康にある。また同時に、消費者の商品に対する価値はおいしさにある。本格的なおいしさを求められる傾向がある。そこで、2017年秋冬新商品に関しては、健康面とおいしさを同時に備えた商品と、本格的なおいしさを届けられる商品を当社が得意とするパスタ、お好み焼粉・たこ焼粉のジャンルから開発した」と述べた。
 パスタについては、グルコマンナン入りで、カロリーと糖質を1/4カットした上に、1日に必要な食物繊維の約半分を1食で摂れるパスタ「蒟蒻効果」、お好み焼粉・たこ焼粉では、本格的なだし感が家庭で気軽に楽しめる「だしが決めてのお好み焼粉」「だしが決めてのたこ焼粉」を9月1日より発売する。「この新商品の販売により、新需要の創出と市場の活性化を図っていきたい」と小河原食品部長は意気込みをみせた。
 また、歳暮ギフトでは、今年中元期に発売し、好評を得ている「エクストラバージンオリーブオイルセット」のラインナップを拡充し、既存の3,000円帯に加えて、新たに2,000円と5,000円帯を追加する。新鮮なオリーブ果実を使用し、コールドプレス(低温圧搾)製法により作った一番搾りのエクストラバージンオリーブオイルを詰め合わせたセットとなっている。