• 団体

東京油問屋市場が第117回起業祭

 東京油問屋市場は3月24日、東京・中央区のロイヤルパークホテルにおいて第117回起業祭を挙行した。市場営業人、賛助会員、関係団体などから多数が出席し、盛大に起業祭を祝った。
 第1部の式典・立会いでは、金田康男理事長が高らかに式辞を朗読した。続いて金田雅律建値委員長をコンダクターに3月後半の建値立会いを行い、昨年末以降、油脂メーカー各社が価格改定を表明してきた中、注目された大豆油・菜種油・菜種白絞油(大口50缶以上直送)は、それぞれ上値・中値・下値いずれも200円高/缶に上方修正した。また、亜麻仁油(181.5kgドラム付き)と桐油(190kgドラム付き)もそれぞれ2,000円高/ドラムに上方修正した。
 第2部の講演会では、国士舘大学21世紀アジア学部の原田信男教授が「江戸の食文化と食産業」をテーマに講演した。
 その後、第3部の懇親パーティが開かれ、金田理事長が開演挨拶し、「外食業界は、人手不足を反映して人件費が上がってきている。原材料のコストもあるが、人件費も時間辺りの単価が上がり、コスト的にも厳しい状況になっている。そういう中で、われわれ業界としては価格改定をこれからも進めていかなければならない。それだけお客様の抵抗は強いと思うが、禅にも一体一如という言葉がある。課題に対して皆で一緒にスクラムを組んで行動していく、そういう力をもって価格改定に理解を得て、何とか成功させていきたい。今年一年、変化の多い年と言われているが、それだけに、われわれが一緒に手を携えてこの変化を乗り切っていくことが大切になっていく」と述べた。