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理研農産化工の業績回復が進展

 理研農産化工は5月22日、2017年3月期連結業績を発表した。当期の連結業績は、売上高230億6,300万円(前年比92.0%)、営業利益6億3,300万円(同8.2倍)、経常利益6億9,000万円(同4.1倍)、当期純利益3億8,200万円(同4.5倍)。
 売上高は減収となったが、主力である製油事業の採算改善が進展し、経常利益は大幅に改善した。業績回復3年計画の2年目である2017年3月期の経常利益目標7億円に対し、ほぼ計画通りの回復となった。販売面においては製品の価値に見合う価格での販売方針を徹底し、製造面においては全行程での作業見直しを徹底することでコストダウンに取り組んだ。
 製油事業では、食用油の販売数量は前期比3%減少し、副産物である大豆ミールやナタネミールの単価下落もあり、売上高は11%減少となった。採算重視の施策に取り組んだ結果、経常利益は4年ぶりに黒字転換。一方、製粉事業では、新工場建設決定の社内効果もあって、小麦粉の販売数量が8%増加した。原料小麦の政府売渡価格の引き下げはあったが、ミックス粉と家庭用小麦粉の採算が向上し、増収増益となった。
 なお、2018年3月期は創業100周年の年であり、業績回復3年計画の最終年度計画として、売上高270億円、経常利益10億円、純利益6億円を見込んでいる。