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NGO/NPOネットワークSUSPONがシンポジウム

 持続可能なスポーツイベントを実現するNGO/NPOネットワークのSUSPONは、2月17日、東京・日比谷の日比谷図書文化館コンベンションホールにおいて、「スポーツを通じた持続可能な社会づくりへの挑戦~2020年オリンピック・パラリンピックを越えて」と題したシンポジウムを開催した。SUSPONは2016年5月に起ち上がり、メンバーはWWFジャパンやグリーン購入ネットワークなどを含む17団体から成る。
 はじめにSUSPON代表であるiPledgeの羽仁カンタ氏が挨拶に立ち、SUSPONの概要や目的、活動内容について紹介した。羽仁代表は、2020年のオリンピック・パラリンピックを持続可能な大会にするためのNGO/NPOの役割として、市民参加や、横のつながりを活かした課題解決の提案、企業・行政との対話の場の創出、参加型社会の促進などを挙げ、2016年9月に国連で採択されたSDGsやパリ協定に応える“持続可能な社会”こそがレガシーであるとした。2016年度は、「ごみゼロ(廃棄物)」「責任ある調達」「生物多様性」「エネルギー」の4つの部会で勉強会等を行っている。これを基に、今年1月までに5回実施したステークホルダー会議では、東京オリンピック・パラリンピック2020競技大会組織委員会(以下、組織委員会)や東京都への提案などを実施してきた。今後は状況に応じて部会を増やす考えで、提言と実践をより具体的に推進していく。
 当日は、持続可能な社会をつくる元気ネットの崎田裕子理事長によるロンドン・リオ視察に関する講演や、各部会からの提言のほか、組織委員会大会準備運営第一局持続可能性部の田中丈夫部長などを迎えたパネルディスカッションが持たれた。「責任ある調達」に関しては、策定済である木材調達に関する提言を紹介し、今後は、農産物・畜産物・水産物に関する個別の調達基準などを設定し、紙・パーム油に関しても検討していくとした。