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日本水産が春夏新商品で「食から健康」を訴求

 日本水産は1月24日、東京都港区の八芳園において「ニッスイ2017年春夏新商品発表会」を開催した。
 冒頭に、食品事業執行の大木伸介取締役常務執行役員が春夏新商品の開発背景などを説明した。
 大木常務は、2017年度春・夏の新商品について、「変化に対応し、おいしい価値を作る」をコンセプトとし、「簡単」「便利」をベースに「家族との食卓応援」「価値ある国産原料志向への対応」「食事を楽しむシニア世代への対応」「食から健康」をポイントとした商品で、需要創造を図るという方針を明らかにした。「おいしさと品質にこだわり、新しく多様な価値を提案できるメーカーになりたい」と大木常務は語った。
 春夏の新商品・リニューアル品では、新商品61品、リニューアル品36品、合計97品を発売し、売上げは、総額約442億円を見込んでいる。中でも新商品で123億円の売上げをめざす。
 特に「食から健康」の観点から、EPA・DHAを配合した機能性表示食品の拡充が目立っている。
 EPA・DHA入り機能性表示食品は、冷凍食品「今日のおかず」シリーズから「きんぴらごぼう」、「ひじきの煮つけ」、「筑前煮」など6品、缶詰で「炙り鯖 塩焼き」、「同 梅だれ」など2品、練り製品で「EPA+DHA入り ちくわ」、「同 かに風味かまぼこ」など3品、レトルト加工食品「とうもろこしとかぼちゃのスープ」1品の合計12品をラインアップした。
 同社によると、中性脂肪は、健康の中で体脂肪、基礎代謝に次いで、3番目に気になっている項目で、しかも年代が上がるにつれて意識が高まる傾向にある。そこで、中性脂肪を下げる働きのあるEPA・DHAを含有した機能性表示食品を提案した。