• 団体

石洗工がプラ使用量第三次目標を策定

 日本石鹸洗剤工業会は12月16日、油脂工業会館で記者会見し、容器包装プラスチック使用量に関する第三次自主行動計画を策定したと発表した。
 石洗工は、洗浄剤やヘアケアなど主要8製品群において、製品出荷量あたりの容器包装プラスチック使用量(原単位)を2010年に1995年比で30%削減する第一次自主行動計画を策定し、さらに2011年に削減目標を40%に引き上げる第二次計画を策定し活動してきた。2015年における対象製品群のプラスチック使用量は7万3,300トンで、製品出荷の伸びにより前年比1.4%増、また95年との比較では1.7%増加している。しかし、原単位で見ると、15年は50kg/トンで前年並み、95年比で40%減を達成した。内容物の濃縮化による「コンパクト化」や、洗濯用液体洗剤などの「詰替用製品」、スプレー付製品での「付替え用製品」などの伸びが寄与した。
 こうした活動をさらに発展継続し、今後も引き続き業界としての役割を果たすため、石洗工は新たな目標として、2020年に1995年比で42%削減する第三次自主行動計画を策定した。
 また、会見では、石洗工が1998年から継続実施している洗剤の生態系への影響に関する調査の結果も報告した。2015年度の調査結果は、1998~2014年度同様に低い濃度を維持しており、それぞれの環境濃度は予測無影響濃度を下回ったことから、調査対象の河川における界面活性剤による生態系リスクは小さいとの見方を示した。