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業績回復を急ぐ理研農産化工  3代目新製粉工場の建設に着手

 理研農産化工は11月17日、ホテル日航福岡で特約店会議を開催し、2017年3月期第2四半期連結業績を発表した。
 上期の売上高は117億8,400万円(前年比7%減)、営業利益3億8,700万円(同5億6,400万円増)、経常利益4億500万円(同5億6,000万円増)、当期純利益2億6,800万円(同4億2,300万円増)となった。
 2015年度から業績回復3年計画に取り組んでおり、計画2年目上期で4億円まで回復でき、通期では計画通り7億円へ回復させ、3年目10億円の目標につなげる。回復への道の基本を原点回帰とし、製造のすべての工程を見直してコストダウンに取り組んでいる。販売では、製品価値に見合う価格での販売を徹底している。
 今期は、福岡工場の倉庫不足解消のため、1,200坪の平屋倉庫が建っている隣接の土地5,000坪を9月に買収した。2017年は創業100周年の年であり、11月17日に福岡市内で記念式典を行う予定。また、同月15日に佐賀市で新製粉工場の起工式を行うことも発表した。
 2代目である現在の製粉工場は築70年である。10年ほど前から、前工程であるテンパリング新工場や原料小麦サイロの増設工事、後工程であるミックス粉製造と小袋包装ラインの食品第二・第三工場、立体倉庫等の建設および小麦粉タンクの増設を済ませていた。しかし、粉砕ロール等が入る本体工場の建設は遅れており、今回3代目工場の建設に着手することにした。
 なお、上期の油脂事業については、主原料相場と為替が大きく変動する中、生産販売の徹底した管理体制のもと、適正価格販売と物流コストおよび経費削減に取り組んだ結果、売上高は前年比90.3%、販売数量は同95.4%となったが、収益面では大幅な改善となり、黒字転換した。
 通期見通しは、売上高240億円、経常利益7億円を見込む。