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第40回日加なたね協議が開催

 第40回日加なたね協議が11月14日に如水会館で開催され、その報告記者会見が11月24日に農林水産省で行われた。会見では、日本代表団の宮川愛浩団長(日本植物油協会国際部会長、J‐オイルミルズ原料部長)、日本植物油協会の齊藤昭専務理事らが出席し、協議の概要を報告した。
 2016年産のカナダナタネの生産量は、前年比109.5%の2,010万トンと見込まれる。7月の予備協議では、1,820万と予想されていたが、大幅に上方修正された形である。
 カナダのナタネ作付面積は、前年比50万エーカー増の2,043万エーカーと推定される。春の気候が良好に推移し、タイミングの良い降雨があった。夏には必要な降雨があり、熱波に見舞われることもなく、気候が良好で十分な生育期間があった。その結果、ナタネの生産量予想も2013年の1,880万トンを超える過去最高の2,010万トンを見込んでいる。
 ただ、懸念材料としては収穫時期の天候悪化がある。9月半ばから10月全般に多湿と冷涼な天候、異常に早い降雪により、収穫が停滞した。10月末段階で400万トン相当のナタネが収穫されないまま畑に残ったという。11月に入って平年を上回る気温で推移し、300万トンが収穫されるが、100万トンは収穫されず、翌年の春に持ちこされる見通し。