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東京油問屋市場第116回総会で金田康男理事長が就任

 東京油問屋市場は6月21日、第116回定時総会を開催し、任期満了にともなう役員改選を行い、新理事長に金田康男氏(カネダ社長)が就任した。副理事長には金田雅律氏(マスキチ社長)、館野洋一郎氏(タテノコーポレーション社長)、島田豪氏(島商社長)を選任した。
 金田理事長は6月23日、油商会館で就任記者会見を行い、「薹(とう)の立った年で初めての理事長就任だが、任命されたからには一所懸命に務めたい。理事長をバックアップしてもらうために、ベテランのマスキチの金田社長、これからの時代ということで若手の館野社長、島田社長に副理事長をお願いした。ベテランとともに若手の新しい考え方を取り入れていきたい。伝統の東京油問屋市場が未来に向かって、存在感を今まで以上に高められればと思っている」と抱負を語った。
 これまで油は負のイメージで捉えられちだったが、最近は油種ごとの健康機能や風味への関心が消費者広がるとともに、業務用の世界でもメニューや惣菜に特定の油種を使用していることをPRに活用する場面が多々見受けられるように、プラスのイメージが醸成されている。「東京油問屋は油のプロフェッショナルな集団であり、ビジネスチャンスはこれからも色々出てくる。先頭に立って、外へ向かって訴えていくことが存在感を上げるひとつの方法」と金田理事長は捉えている。製油業界にも各社の独自性を打ち出す動きが見られる。「豆種(大豆・ナタネ)ばかりでなく、大手の搾油メーカーも独自性を出し始めている。油に対する認識が変わり、健康面や味が見直されているので、大手メーカー以外の専業メーカーも見直されつつある。東京油問屋市場としては、メーカーと今まで築いてきた協力関係をさらに推し進め、様々な形でコラボレーションしていきたい」との考えを示した。