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油糧輸出入協議会の新理事長に丸紅の水本圭昭氏

 油糧輸出入協議会は5月26日、東京・内幸町の帝国ホテルで第65回通常総会を開催した。今期は役員改選期に当たらなかったが、理事長会社である丸紅の社内人事異動により、同社の水本圭昭執行役員穀物本部長が新たに理事長に就任し、残り1年の任期を務める。

 総会後の懇親会冒頭に水本理事長が挨拶に立ち、熊本震災の被災者へ見舞いの言葉を述べた上で、わが国の経済情勢に触れつつ、油脂業界に関しては「平成27年の油脂・油糧の日本の総輸入量が前年対比7.5%増ということで、最近では良いニュースではないかと思っている。世界で見ると、原料の多くは大豆だが、足元の世界の取引量は1億3,000万トン。10年後、USDAが見ている合計の取引量は1億6,000万トンということで、10年間でなんと3,000万トンもの取引量が増えるという数字が出ている。非常に強気になれる数字だが、こういった世界の環境、ダイナミックな動き、これらの情報を的確にかつ産地の状況を見ながら良い品質のものを安定的に日本のユーザーに届けるのが当協議会の責務だと思っている」と語った。

 平成27年のわが国の油糧・油脂総輸入量705万トンのうち、同協議会会員による取扱量の実績は約84%となった。平成28年は、昨年大豆が増えた分を減らして、総輸入量686万トンを見込んでいる。