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石洗工澤田会長 消費マインド低迷するなか堅調な製品販売に自信

 日本石鹸洗剤工業会は5月19日、東京・丸の内のパレスホテル東京で第66回定時総会を開催した。
 総会後の懇親会で澤田道隆会長(花王社長)は総会の議事が無事終了したことを報告した上で、昨年の業界統計で油脂製品の販売金額が前年比96%となる一方、石けん洗剤等の日用品は同102%と上回ったとし、「トイレタリー全体が102~103%だったので、当工業会に関係するものも順調にトイレタリー全体の伸長に合わせたかたちで引っ張っていけており、誇りと自信を持って今後も進めていければと思う」と述べ、消費マインドが低迷する中、業界製品は堅調な動きにあるとの見方を示した。
 今期の石洗工の活動方針については4つの重点分野を挙げた。ひとつは日用品分野において消費者に安全安心で役に立つ製品を提供していくこと。2つめは環境への配慮。3つめは油脂製品分野についてで、澤田会長は「主に海外の油脂資源は非常に重要で、この調査をきちんと行い、安定的な油脂資源の確保を行うとともに、今、森林破壊や児童労働に関しても非常に厳しい世の中になってきているので、原材料を使うにあたって十分に配慮して進めなければならない」と述べた。4つめは広報活動の強化充実。子どもへの手洗い啓発などを含め、良い活動につなげたいとしている。