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日油協新会長に日清オイリオグループ今村隆郎社長が就任

 日本植物油協会は5月19日、東京・大手町の経団連会館で平成28年度通常総会を開催した。任期満了にともなう理事・監事の選任では、楳田純和前会長(J-オイルミルズ相談役)、辻保彦氏(辻製油会長)、高濱正博氏、田口信夫氏(事務局)が理事を退任し、辻威彦氏(辻製油社長)、八馬史尚氏(J-オイルミルズ社長)、藤原葉子氏(お茶の水女子大学大学院教授)、水野毅氏(事務局)を新たな理事に選任した。続いて開かれた理事会で正副会長の互選が行われ、新会長に今村隆郎氏(日清オイリオグループ社長)、副会長に八馬史尚氏と岡田茂氏(昭和産業社長)が就任した。
 総会後の披露パーティーの冒頭挨拶を行った今村新会長は「平成24年に最初に会長職を引き受けて二度目の就任になる。楳田前会長はTPP交渉が進展する中で、製油業界の発展と協会の健全な運営に情熱を持って取り組んで頂いた。私も楳田前会長が刻んできた足跡を大切にし、製油業界と協会の発展に尽力する覚悟である」と抱負を語った。また、「業界各社は、消費者に安全で安心な商品を安定的に届ける責務を果たすために、これまで油脂価格の改定に取り組んできたが、今後とも粘り強く植物油の価値を適正に価格に反映させる努力を継続する必要がある」との認識を示す一方、多様な油が健康性などから注目度を高める中で「今後各企業が顧客ニーズを的確に反映した多様な商品開発などを積極的に進めることによって、食用油全体の価値を高める取り組みを業界全体として進めていく必要がある」と述べた。