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マルハニチロが2016年春季新商品を発表

 マルハニチロは1月13日、東京・江東区の同本社において2016年春季新商品発表会を開催した。
 伊藤滋社長は会見冒頭に「マルハニチログループは再生と成長を掲げ、2014年度から4カ年の中期経営計画「Challenge toward 2017」を推進している。最初の2カ年を再生と一丸への挑戦とし、続く2カ年を成長への挑戦と位置づけてきた。再生と一丸への挑戦はほぼ計画通りにできたことから、3年目となる2016年度からは、いよいよ成長への挑戦のスタートとなる。グローバルレベルの様々な変化に対して機敏に対応し、新しい芽を育てながら成長戦略を着実に実行していきたい」との考えを示した。2016年度については「成長への挑戦をより具体的に示すひとつのテーマとして、質の向上を戦略の柱としたい」と語った。
 同社は春季新商品として、グロッサリー食品18品、チルド食品9品、市販用冷凍食品23品、業務用食品15品、メディケア食品(介護食)11品の計76品を発売し、売上高68億9,000万円を目指す。
 グロッサリー食品の缶詰では、缶詰で初の機能性表示食品として、中性脂肪を低下させる機能がある魚由来の栄養素、DHAとEPAを含有した「さば水煮 中性脂肪が気になる方に」や、「油そのままツナフレーク オリーブオイル仕立て 中性脂肪が気になる方に」を発売。瓶詰めでも同じく機能性表示食品として「さけフレーク 中性脂肪が気になる方に」を発売した。また、チルド食品のすりみ加工品・フィッシュソーセージでも魚肉ソーセージで初の機能性表示食品として「食事でサポート フィッシュソーセージ」を投入する。「生活者目線で、これからも冷凍食品・チルド食品等、さらに温度帯を広げてマルハニチロが得意とするDHAを中心に広角的に機能性食品の開発を進め、新しい売場を含め提案していきたい」と横手専務。
 メディケア食品では、昨秋発売した「もっとエネルギー」シリーズの品揃え充実を図り、既存の4品に加えて<中華五目あんかけ>、<肉じゃが>、<豆腐と卵のあんかけ>を追加した。日清オイリオグループと共同開発したシリーズで、エネルギーが不足しがちな高齢者に最適な中鎖脂肪酸を配合しており、従来品と比較して1.5倍のカロリーが摂取できることを特長としている。
 冷凍食品では、ソース別添の新機能トレーを採用した「おいしいおかず あじフライ 具だくさんタルタルソース添え」、「おいしいおかず チキンカツレツ 香草入りトマトソース添え」が注目される。サクサク食感の衣と家庭でできないソースのおいしさを両立している。また、業務用冷凍食品の「便利なソース焼そば」は、自然解凍、流水解凍、ボイル、スチコン、いずれの調理方法にも対応したマルチユースの直火炒めソース焼きそばとなっている。