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味の素が2016年3月期第2四半期決算説明会を開催

 味の素は11月5日、同社本社において2016年3月期第2四半期決算説明会を開催した。中間期の連結業績は、売上高5,898億(前期比26%増)、営業利益480億円(同68%増)、経常利益505億円(同58%増)、純利益598億円(同90%増)で増収増益となった。

 セグメント別にみると、日本食品の売上高は前期から508億円増収し1,896億円となった。主に新しく連結子会社化したAGFが寄与し、調味料、加工食品については家庭用でスープ、業務用は機能性食品が伸長した。冷凍食品は若干のマイナスとなったが、7~9月では2億円の増収増益となっており徐々に業績が回復している。海外食品は、ASEANを中心として調味料、加工食品が順調に売り上げを伸ばし、現地通貨ベースでの増収に換算為替が加わった。また北米においてはウィンザー社の冷凍食品が寄与し、売上高は前期から610億円増収の2,344億円となった。ライフサポートにおいては動物栄養でスレオニンの単価が昨年に比べて上昇したことが大きく利益に貢献した。

 通期業績予想に関しては、営業利益、経常利益をそれぞれ40億円、純利益を25億円上方修正した。中間期の経常利益が60%弱進捗していることを勘案し、営業利益では主にコーヒー類や海外のうま味調味料を上方修正する一方、国内の医薬や、ギフト市場縮小影響のある調味料・加工食品は下方修正している。

 西井孝明取締役社長は、中期経営計画の達成に向けた成長モメンタムの加速化や経営基盤の進化などの戦略を説明した。