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DHA・EPA協議会が第17回公開講演会を開催

 DHA・EPA協議会と一般財団法人日本水産油脂協会は、10月23日、東京・渋谷区のアイビーホール青学会館において第17回公開講演会を開催した。
 「生理活性物質としてのDHA・EPAの機能と動態」をテーマに、早稲田大学先進理工学部電気・情報生命工学科薬理学研究室の柴田重信教授が「体内時計と脂質栄養学」について、高崎健康福祉大学大学院薬学研究科薬学専攻臨床薬物動態学分野の荻原琢男教授が「エイコサペンタエン酸エチル(EPA-E)の生体内動態」について、東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻疫学保健学講座社会予防疫学分野の佐々木敏教授が「日本人の食事摂取基準(2015年版):脂質を中心に」と題してそれぞれ講演した。

 荻原教授は、EPAのエチルエステル体(EPA-E)の生体内動態について、動物実験や臨床試験の報告を紹介しながら説明した。

 柴田教授は、体内時計と脂質栄養学について、食事をする時間や品目、運動習慣と体内時計との関係を様々な研究結果を示しながら説明し、魚油がインシュリン値を上昇させ体内時計をリセットするのに有用である可能性に触れた。

 佐々木教授は、「日本人の食事摂取基準(2015年版)」では従来の考え方や策定方針を踏襲しつつ、生活習慣病対策をより科学的に行うための新たな取り組みがなされていることなどを解説し、その重要性や読み方などを力説した。