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「ハラルベーカリーカフェ リエゾン」がオープン

 おかやま工房リエゾンプロジェクト東京オフィスは、ハラル認証取得したベーカリー「Halal Bakery Cafe Liaison(ハラルベーカリーカフェ リエゾン)」を東京三田慶応大学前に開店した。3月21日のオープンに先駆けて、前日20日にメディア向け内覧会を開催した。
 同店では、日本で初めてハラル認証を取得したシーワンの米粉と同じくハラル認証を取得した丸正製粉の小麦粉を使用したパンやスイーツを提供する。また製パンや販売を行うスタッフには在日イスラム教徒を雇用し、ハラル認証を受けた日本のパンを通じて文化交流の場、技能習得の場となることもコンセプトに置き、スタッフ用の礼拝室、店内にはカフェスペースも設けている。
 
 当日は、パン工房見学と試食会の後、おかやま工房の河上祐隆代表取締役社長が店舗コンセプトについて「無添加でパン生地を作って、安心・安全なパンを常に焼き立てで、日常品として地域の方々に提供するのが当社のコンセプト」と説明し、ハラルフーズに関しては「材料を揃えて、こちらで商品を作るに至るには1年ほど苦労した」と開店の経緯を語った。
 続いて、岡山県の逢沢一郎衆議院議員が祝いの挨拶を述べた。また、同店で使用する米粉の産地である岡山県吉備中央町の山本雅則町長が、同町の紹介や、全国・世界に向けたハラル認証の米粉提供に向けて抱負を語った。同町では、中学校廃校跡地の利用等によるハラル食品の提供を目指す“ハートプロジェクト”を進めているという。
 この後、開店に向けてサポートを行ったハラルジャパン協会の佐久間朋宏代表理事、シーワンの田中弘志代表取締役社長、この度の認証機関である日本イスラーム文化センターがそれぞれ挨拶した。