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雪印メグミルクが第2四半期決算説明会を開催

 雪印メグミルクは11月4日、同社本社において第2四半期決算説明会を開催した。第2四半期の連結業績は、売上高2,768億円(前期比100.4%)、営業利益51億円(同75.1%)、経常利益55億円(同80.1%)、純利益22億円(同58%)の増収減益となった。
 主な減益要因は資材単価差等と乳価差等を合わせたコストアップと販売物量の減少、主な増益要因はコストアップへの対応策による販売単価差と容量変更の効果を含むコストダウン、宣伝促進費の減少と説明した。
 
 セグメント別では、乳製品は「雪印 北海道100カマンベールチーズ」やその他食品部門が好調に推移するも、コストアップ対策の容量変更・価格見直しの効果が上期ではまだ出ずに増収減益となった。飲料・デザート類では、ヨーグルトで恵ブランドの強化及びガゼリ菌SP株の認知向上に重点的に取り組み好調に推移したものの、天候不順により飲料市場が低迷し減収、1億円未満の赤字となった。飼料・種苗は販売数量が減少するも経費の圧縮などにより減収増益となった。
 
 中野社長は今後の取り組みについて、①コストアップ対応策の実現、②生産物流機能の円滑な移管、③プロダクトミックスの改善の3点を挙げた。コストアップ対応策については、昨年度下期の価格改定・容量変更の市場定着に加えて、今年度4月以降の対応策として価格改定・容量変更を順次実施している。中野社長は「このコスト吸収策は上期中での改定のため下期に効果が出てくる。この他にも業務効率化によるコストダウンの取り組みを進めている。また、(飲料・ヨーグルト等を生産する)海老名工場では今年3月に生産機能の移管が完了し、集約による合理化メリットが想定通り出てきている」と話した。