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太田油脂が海産物事業分社化しシーウィード・ジャパン設立

 太田油脂が海産物事業を会社分割し、100%出資子会社として10月1日に㈱シーウィード・ジャパンが設立された。分社化により今後の事業拡大とともに、顧客へのサービス向上と経営の効率化を図る。同2日に愛知県岡崎市の同社で創立式典を開催した。晴天に恵まれる中、安藤鋭治社長、太田油脂の太田健介社長、日本ひじき協議会の山城繁樹会長により新たに同社の社名を刻んだ海産物工場の除幕式を行い、その後、工場内で式典が開かれた。
 式典の冒頭、安藤社長は「太田油脂は25年前の1989年に海産物事業に進出し、創業精神の信用第一を理念に、より安心、より安全を基本に取り組んできた。まずは原料の海藻にこだわり、高品質な原料を確保するために、2001年には中国にワカメ原料(大連太田食品)を、2005年には韓国でひじき原料を確保するために独自の工場(当時・永田食品、現・韓国太田食品)を立ち上げた。両工場とも日本人スタッフを常駐し、原料トレサビリティから徹底した工程管理まで行った製品作りを実現し、岡崎海産物工場に供給する体制とした」とこれまでの太田油脂の海産物事業の歴史を振り返った。
 現住所に海産物工場を移転・新設したのが2006年で、その後11年にはISO22000認証を取得するなど厳しい品質管理体制でより良い商品を提供し、業績も着実に進展してきたことが、今回の分社化へとつながった。安藤社長は「これらの海産物事業をシーウィード・ジャパンは引き継ぎ、さらなるお客様へのサービス向上と経営の効率化を図るとともに、海藻の持つ機能性を活かした商品開発など、ものづくりの町・岡崎から創造を発信し、常にお客様への感謝を忘れず、健康で豊かな食生活に貢献できる会社を目指したい」と船出にあたり抱負を述べた。