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JOOTAがONAOO認定テイスター・テクニカルコースを開催

 日本オリーブオイルテイスター協会(JOOTA、長友姫世会長)は5月18~21日、東京・港区のイタリア大使館貿易促進部(ITA)会議室で「第1回ONAOOオリーブオイルテイスター・テクニカルコース」を開催した。オリーブオイルのテイスティング講座や民間テイスター資格は様々あるが、1983年にイタリア・リグーリア州で設立されたONAOO(オリーブオイルテイスター機構)は、世界で最も歴史あるオリーブオイルテイスティングの教育機関として世界的に知られている。
 同テクニカルコースは、オリーブオイルに関するEUや国際オリーブオイル理事会(IOC)の規程に沿って行われ、イタリア政府から認可されているオリーブオイルテイスターのための公式プログラムだ。今回、JOOTAは、イタリア本国とまったく同じプログラムを日本語通訳付きの集中講座として、日本で開催した。製油メーカーやインポーター、小売店関係者、料理研究家など20名が受講し修了証を授与され、うち14名がテイスティング適正技能試験に合格し「オリーブオイルティスティング適正能力認定証明書」を手にした。イタリアでオリーブオイル鑑定士として登録するには、この適性能力認定証明が必要で、鑑定士への第一歩と位置づけられている。
 同コースの開会にあたり、長友会長やITAのマルテッリーニ駐日代表に続いて、JOOTAの顧問を務める日清オイリオグループ家庭用事業部主席で、オリーブ・オイル・テイスティング・パネル・スーパーバイザーの鈴木俊久氏が挨拶を行った。鈴木氏は「オリーブオイルの中には、フェラーリみたいすごいものから、フィアットのような普通の乗用車まで様々ある。商品の表面を見るのではなく、それぞれの背景や、商品の奥にあるものまで思いを馳せられるようになると、オリーブオイルは面白い。幅広い世界を研究して欲しい」と語った。JOOTAは今後、イベントやティスティングスキルの向上や維持の機会など、様々な活動を行っていく考えだ。