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J‐オイルミルズの2014年3月期決算は増収増益、油脂製品の拡販やコストダウンなどで一定の成果

J‐オイルミルズは5月9日、東京・築地の本社で「平成26年3月期決算説明会」を開催した。平成26年通期の連結決算は、売上高2,050億6,000万円(前年同期比109.7%)、営業利益62億5,700万円(同95.9%)、経常利益67億6,200万円(同100.4%)、純利益39億1,300万円(同96.1%)となり、増収増益だった。
 期初予想では、売上高2,140億円、営業利益66億円、経常利益68億円と見込んでおり、目標に対して一歩届かなかった形であるが、円安などの影響で180億円のコスト上昇があった中で、経常利益で増益を確保した。
 松居伸一取締役兼専務執行役員は「連結営業利益が前年比で4%足りず、期初目標の66億円にも満たず残念である。とはいえ、年間を通して円安を中心とした輸入原料、エネルギーコストなどトータルで180億円に近いコストアップがあった中で、油脂製品、ミールの価格政策や販売政策、業務用や家庭用製品からいくつか将来性のある商品が成果に結びついた。25億円のコストダウンに全方位で取り組んだほか、搾油のオペレーションも十分に機能した。こうした全社の取り組みの幅広い積み上げで180億円のコストアップを吸収し、一定の成果があったと評価したい」と振り返った。