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ライオンが平井事業所の第二期工事を竣工

 ライオンは10月24日、今年7月に第二期工事が竣工した平井事業所(東京都江戸川区)の内覧会を報道陣向けに開催した。
 第二期工事は、2009年に完成した第一期工事に続くもので、第二期では新たにオーラルケアの研究棟とオープンイノベーション棟が加わった。これにより、これまで分散していた同社の研究拠点が小田原の研究所を除き、平井事業所に集約された形になる。同事業所には、約4万㎡の敷地内に約600人(その大半が研究者)の体制で研究開発を進めていく。
 同業所の研究開発の構想では、“イノベーション”、“フレキシブル”、“エンバイロメンタル・フレンドネス”という3つのコンセプトを重視している。第二期のコンセプトでは「最重要視したのは、世界No.1をめざす最新鋭のオーラルケア研究」(研究開発本部の岡野知道企画管理部長)であり、オーラルケアに関わる研究機能を平井事業所に移すとともに、関連研究のフレーバー、フレグランスの開発機能、微生物の研究も同じ建物に集約し、研究効率の向上と技術シナジーを図る。
 岡野企画管理部長は、「各地に点在していた研究を、基礎研究も含めて平井事業所に集約し、600名体制で本当にお役に立つものづくりをめざしていきたい」と話している。