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島商・島田社長がアサゲ・ニホンバシに登壇

 日本橋で働く人々による新しい街づくりの形を追求する団体・日本橋フレンド主催によるイベント「第19回アサゲ・ニホンバシ」が9月27日、東京・日本橋のWIRED CAFE NEWS日本橋三井タワー店で行われ、島商の島田豪社長が登壇した。
 アサゲ・ニホンバシは、伝統が息づく街・日本橋で、次の100年を見据えたワーカーによる街づくりを視点に、日本橋を愛して働く人々が、目と耳と舌で伝統と新しい文化に触れながら、参加者同士で交流する新しい出会いの形を提案するイベントとなっている。毎回2人のゲストを迎え、1人目は“マエヒャク(前の百年)”と題して、老舗と呼ばれる100年以上日本橋で営む企業がスピーカーを務め、2人目の“アトヒャク(後の100年)”ではクリエーターやベンチャー企業、アーティストなど新しい息吹のスピーカーが講話を行う。“アサゲ”と冠しているように、今回は島商の協賛により、同社がセレクトした油を使用した天然酵母パントュルナージュの朝食も振舞われた。
 “マエヒャク”として登壇した島田氏は、日本橋で油専門問屋を営んで約300年の島商11代目の社長。1716年に灯明油と雑貨商として創業以降、1917年に鉱物油の販売開始、1923年の関東大震災の悲劇、1948年にシェル石油、日清製油と特約店契約、1996に石油部門の売却など同社の歴史の節目を交えながら、昨今のゴマ油やオリーブ油の販売に力を入れるなど油屋としての新しい取り組みを紹介した。また、レストランで食育セミナーを開催するなど、油に関する情報発信、食育に今後さらに力を入れて取り組んでいく考えを語った。

 また“アトヒャク”では、日本橋ゆかりの野永喜三夫氏が、伝統に根ざしながらも新しい自体の空気を前向きに取り入れた日本料理について語った。