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FOOMA JAPAN 2013が開催

 一般社団法人日本食品機械工業会は、6月11~14日の4日間、東京・港区の東京ビックサイトにおいて「FOOMA JAPAN 2013」を開催した。第36回を迎える今回は、「集う、出会う。食の未来が広がる。」をテーマに725社2,971小間が出展。油脂関連メーカーの出展をいくつか紹介する。

 日清オイリオグループは、同社が6月から発売する、国内で初めてNSF3Hグレードに登録されたグリース状の食品機械用潤滑油「エステローラF グリースタイプスプレー」の紹介を行った。同商品は、たれ落ちや飛び散りなどが起こりにくく水に強いため、食品が下にあり可動部が上にある機械などへの使用に適する。既存のスプレータイプはさらさらとした油が使用されているため、用途に合わせて使い分けることができる。ブースでは「エステローラF」各製品の展示を行ったほか、映像による解説も行われた。

 GEAウェストファリア セパレータージャパンは、自社食品機械の展示の中で「自動排出型クリームセパレータ」を紹介した。同製品は、モータ用ベアリング、クラッチ、ギヤ、ベルト部分を省略し、回転体とモータを直結した新しい駆動方式(インテグレーティッドダイレクトドライブ)のセパレータだ。この製品により、省エネ、省スペースを実現している。植物油用や飲料用など様々な用途に適した仕様で販売されており、2008年の発売以来大変好評で、すでに数百台が販売されている。ベルト式が主流の日本では同駆動方式のセパレータまだまだめずらしく、同社では今後も普及を目指していく計画であるという。

 パワーポイント・インターナショナルは、自社食品機械の展示の中でプレート式/チューブラー式熱交換器の紹介を行った。同社の製品は基本的にオーダーメイドであるが、同製品は顧客の「小バッチサンプルが手軽に製作できるような製品が欲しい」という声をもとに作られた半既製品である。熱交換器の中で最も小さいサイズ(H:625mm、W:865mm、D:700mm)であり省スペースでの設置が可能、さらにサンプルの再現性も高い。今年5月に発売を開始したばかりだが、既に原料メーカーから注文が入っているという。

 住商グローバル・ロジスティクスは、折りたたみ式コンテナ「MAXICON」と、「ヒーター・ベースボード」や「巻き取り機」などのコンテナ周辺機器の展示を行った。コンテナやその周辺機器は、見たり触ったりする機会がなかなか持てないため、自社製品の良さを知ってもらうのが難しい。食品機械に興味を持つ人が多く訪れる展示会は、自社製品を体感してもらう絶好の機会であり、今回はそういった部分に配慮した展示を行った。