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ライオンが「2013年ライオン会総会」を開催

 ライオンは2月5日、東京・日比谷の帝国ホテルにおいて、「2013年ライオン会総会」を開催した。
 ライオン会の会長を務める濱逸夫社長は、同社の経営方針や新流通政策について説明した。
 まず、濱社長は、国内市場について、需要回復の遅れ、日用品の単価下落、生活者の価値観変化、生活者などが起きているという認識を示した。
 こうした環境の中で、「当社は、停滞する国内市場を活性化するために、メーカーとして二つの切り口で事業を進めていく。一つめは、“新価値提案による新たな市場の創造”である。原点に立って、お客様に驚きと感動を与える商品を開発し、お届けすることに徹したい。キーワードは、『健康』、『快適』、『環境』である。二つめは、“製配販連携による購買行動の誘引”である。色々な場面で商品価値や関連情報により、消費意欲を喚起し、本質的な需要拡大につなげていきたい。キーワードは“非価格訴求による需要拡大である”」と語った。
 濱社長は、一つめの切り口の“新価値提案による新たな市場の創造”については、“お口のトータルヘルスケアで健康生活をつくること”、“くらしの清潔・安心・癒しで快適生活をつくること”、“商品を通じたエコライフで環境を守ること”という三つの取り組みを進めていく考えを明らかにした。
 二つめの切り口の“製配販連携による購買行動の誘引”については、生活者の購買場所の多様化、卸売事業者の動向を踏まえて、顧客との接点を高め、顧客への情報提供を実現するために新流通政策を導入していく。新流通政策としては、生販改定、即引き、販促条件の事前合意、取引制度改定を導入し、新たな協働体制を構築する。