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雪印メグミルクの第2四半期決算は増収増益、「カテゴリーNo.1戦略」を着実に推進

 雪印メグミルクは11月13日、東京・四ツ谷の本社で平成25年3月期第2四半期決算説明会を開催した。第2四半期決算は、売上高2,663億8,600万円(前期比103.0%)、営業利益85億1,800万円(同103.7%)、経常利益92億5,200万円(同101.9%)、純利益57億8,400万円(同101.9%)で増収増益だった。
 厳しい経済環境が続く中で同社は、中計で掲げた乳飲料、ヨーグルト、デザート、ナチュラルチーズの4つのカテゴリーにおける「カテゴリーNo.1戦略」を強力に推進するため、新商品の拡売および商品ブランドの強化に取り組んだ。加えて海老名工場における「ナチュレ恵megumi」の生産能力増強や大樹工場における「雪印北海道100さけるチーズ」の新棟完成と生産開始など戦略設備投資についても取り組みを進めた。
 セグメント別の営業利益では、原料乳価格の値上げの影響などにより乳製品セグメントで前期比93.4%の51億円と下回ったものの、飲料・デザート類セグメントでは、震災からの回復もあり、前期比177.8%の12億円と上回った。飼料・種苗セグメントでは、牧草・飼料作物種子の販売増加が寄与して前期比115.8%の11億円と上回り、その他セグメントでは前期並みの9億円となった。
 また、「カテゴリーNo.1戦略」については、デザートの売上が前期を下回ったものの、乳飲料、ヨーグルト、ナチュラルチーズは前期を上回り、着実に取り組みの成果を挙げている。
 記者会見の中で、中野吉晴社長は「厳しい環境の中で課題やリスクに対してスピード感をもって対応してきた。下期の取り組みとしては、第一に新商品や改良品の発売やプロモーションの展開などで積極的に売上拡大を図っていく。第二に、生乳乳製品の需給のひっ迫の対応として、プロダクトミックスの最適化に取り組んでいく。また、原料乳価格の値上げへの対応としては、コストダウンに努めるとともに、価格改定の実施している。第3に、戦略的設備投資の実行により、着実に成果をあげていく。引き続き、通期の売上高、営業利益達成に向けて取り組んでいく」などと強調した。