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J‐オイルミルズの第2四半期決算は価格改定の遅れなどで減収減益

 J‐オイルミルズは11月5日、東京・築地の本社で平成25年3月期第2四半期の決算発表会を開催した。第2四半期決算は、売上高888億7,800万円(前年同期比97.0%)、営業利益24億円(同93.8%)、経常利益25億300万円(同98.3%)、純利益14億500万円(同112.5%)で、減収で営業利益、経常利益は減益、純利益は増益だった。純利益が増加しているのは、前期に8,400万円の減損損失があったことや、法人税の税率変更で税負担が下がっていることが影響している。
 原料相場が記録的な高値で推移する中、同社は供給責任を果たし、安定供給のために4月、7月の二度にわたり価格改定を打ちだした。しかしながら、原料高騰に対する一定の理解は得られたものの、長引くデフレの影響などもあり、価格改定については十分な成果をあげるまでには至らなかった。一方、、オリーブオイルや「健康サララ」など家庭用のプレミアムオイルや「長調得徳」など業務用の高付加価値油の拡販に努めるとともに、徹底したコスト削減や生産の効率化に取り組んだ。
 松居伸一取締役兼専務執行役員は、上半期をふりかえって「残念ながら減収減益になったことを重く受け止めている。上半期27億円の営業利益の当初目標に対して相当ビハインドになった。油脂の販売量は、前年から少し上回ったが、前年のダウンを考えるとそれ程伸びていない」と指摘した。また、価格改定については「非常に時間がかかってしまったことと、2回の値上げが目標に達しなかったことが上半期の収益に影響した。遅れ遅れになりながらも価格改定は順調に進んでおり、10月になっても我々の出荷ベースの平均単価は上がり続けている」と述べた。