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日本石鹸洗剤工業会が第62回総会を開催

 日本石鹸洗剤工業会は5月18日、東京・千代田区の東京會舘において第62回定時総会を開催した。今期は改選期に当たらないが、会員会社の人事都合により、花王の澤田道隆取締役(次期社長予定)とライオンの濱逸夫社長が副会長に選任された。

 総会後の懇親会で大池弘一会長(日油社長)は昨年度を振り返り「大震災の後、速やかな復旧体制がとられ、業界製品の出荷の減少幅が最小限にとどめられた。その結果、2011年の業界統計数値は、販売金額について油脂製品で前年99%、また洗浄剤等では103%となった。本年2月までの販売金額を見ると、油脂製品で前年同期比90%、洗浄剤等では同103%となっている。今後、復興需要による国内生産の復調がいわれるものの、景気の持続的回復を心から望むところだ」と語った。

 また、同工業会の今年度の重点事業項目について大池会長は、①消費者、企業ユーザーへの安心・安全の提供、②循環型社会形成への努力、③啓発・普及活動、④魅力ある製品作りを積極的に継続の4点を挙げた。「具体的に主な活動内容をあげると、家庭用品GHS表示や成分情報開示のフォローアップ、代表的な河川の継続的なモニタリング、そして第2期プラスチック削減の自主目標の達成、さらに工業会ホームページを活用した広報活動などがある。また、昨年11月には、アジア・オセアニアの工業会が参加した第8回アジア。オセアニア石鹸洗剤工業会会議(AOSDAC)が北京で開催された。工業会の国際交流については、単なる窓口であった時代から、会員とともにグローバル規模で盛んに情報交換をする環境が整い、工業会の役割がさらに重要になってきた」と述べた。AOSDACでは、各国工業会がそれぞれの活動を報告。同時開催の展示会で、同工業会は日本における活動性かをポスター展示やパンフレット配布を通じて行った。