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ライオンが制汗剤の2つの新技術を発表

 ライオンは11月9日、東京・江戸川区の同社研究開発本部(平井事業所)において、制汗剤の機能を強化する2つの新技術に関する説明会を開催した。
 ひとつは、「イオンの力」による殺菌技術と滞留性を向上する技術の開発で、同社ビューティケア研究所の佐藤円康氏が説明した。ベンザルコニウム塩化物液と塩化ステアリルトリメチルアンモニウムの併用し高い殺菌力を実現。さらに、殺菌成分や制汗成分の皮膚上における滞留性も向上した。
 2つめの技術は、新不織布とパウダー技術によるシートのふき取り性の向上で、同研究所の藤山昌彦氏が説明した。丈夫でヨレにくい厚手の立体メッシュシートを新開発し、さらに立体加工を施すことで、優れた皮脂除去効果を実現した。このシートに汗と皮脂の吸着効果が高い超多孔質シリカ(パウダー技術)を配合。これらにより、しっかりふき取れ、さっぱり感の良いシートとなっている。
 ライオンは、この新技術を用いた制汗剤商品を近く商品化するとしている。