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日清オイリオグループが歳暮ギフト発表会 芋川専務は業務用斗缶200円値上げ打ち出す

 日清オイリオグループは10月6日、油脂・食品記者を招き「2011歳暮期日清オイリオギフト発表会」を開催した。
 冒頭、営業概況報告を行った芋川文男代表取締役専務執行役員は、まず原料の状況について触れ「9月12日の米国農務省による需給見通しの発表以降、シカゴ大豆相場は一本調子で下げている。しかし需給は前回の見通しより緩和されてきたとはいえ、2011年産大豆の期末在庫率は5.2%と低い水準になると見られており、穀物の高値推移という基本トレンドは変わっていない。欧州の金融不安、景気の悪化で投機資金がリスク回避に動き、株安、商品相場の下落につながり、そのことが影響した」との見方を示した。そして「シカゴ大豆が下がったといっても、コスト面の改善は来年以降の話で、オイルバリュ-も45%前後で高止まりしており、油を取り巻く環境は従来と変わっていない。業務用斗缶は10月から1缶200 円の値上げをお願いしている」と、年末の需要期に向けて、もう一段の値上げを目指す考えを明かにした。
 執行役員の榎本雅行家庭用事業部長は、中元のギフト動向について「全体では前年比98%に止まり、調味料・食用油はそれをさらに下回った。当社は前年実績をクリアできた。通年ギフトも好調で、特に自家需要対応商品(チョイスギフト)が大幅に伸張した。歳暮期は、通年ギフトも併せて前年比103%の売り上げを目指す」と語った。