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日本水産油脂協会が講演会を開催

 日本水産油脂協会は8月26日、東京・表参道のアイビーホール青学会館で、「平成23年度水産油脂資源講演会」を開催した。今回は、水産総合研究センター東北地区水産研究所の巣山哲主任研究員が「サンマの資源動向―今年の漁期前調査結果―」について、福井県立大学海洋生物資源学部の東村玲子准教授が「ズワイガニの漁業管理―北米と日本の事例―」について、近畿大学水産研究所の小野征一郎教授が「クロマグロ養殖魚の現状と課題」について、それぞれ講演した。
 サンマの資源について、巣山氏は、6~7月の漁期前調査の結果を踏まえて、「昨年ほどでは極端ではないが、分布が東偏しており、資源量としては、昨年を上回り、09年並の水準に回復している」という見解を示した。
 小野教授は、クロマグロ養殖の現状について、現在8,000~9,000トンの生産量で豪州と並び世界一の水準に達していると報告し、地域別の現状や今後の展望を示した。